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決して離れない

  • jelcnogata
  • Aug 20, 2021
  • 5 min read

2021年8月22日 聖霊降臨後第13主日

ヨハネによる福音書6章56~69節


福音書  ヨハネ6:56~69 (新176)

6: 56わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、いつもわたしの内におり、わたしもまたいつもその人の内にいる。 57生きておられる父がわたしをお遣わしになり、またわたしが父によって生きるように、わたしを食べる者もわたしによって生きる。 58これは天から降って来たパンである。先祖が食べたのに死んでしまったようなものとは違う。このパンを食べる者は永遠に生きる。」 59これらは、イエスがカファルナウムの会堂で教えていたときに話されたことである。

60ところで、弟子たちの多くの者はこれを聞いて言った。「実にひどい話だ。だれが、こんな話を聞いていられようか。」 61イエスは、弟子たちがこのことについてつぶやいているのに気づいて言われた。「あなたがたはこのことにつまずくのか。 62それでは、人の子がもといた所に上るのを見るならば……。 63命を与えるのは“霊”である。肉は何の役にも立たない。わたしがあなたがたに話した言葉は霊であり、命である。 64しかし、あなたがたのうちには信じない者たちもいる。」イエスは最初から、信じない者たちがだれであるか、また、御自分を裏切る者がだれであるかを知っておられたのである。 65そして、言われた。「こういうわけで、わたしはあなたがたに、『父からお許しがなければ、だれもわたしのもとに来ることはできない』と言ったのだ。」

66このために、弟子たちの多くが離れ去り、もはやイエスと共に歩まなくなった。 67そこで、イエスは十二人に、「あなたがたも離れて行きたいか」と言われた。 68シモン・ペトロが答えた。「主よ、わたしたちはだれのところへ行きましょうか。あなたは永遠の命の言葉を持っておられます。 69あなたこそ神の聖者であると、わたしたちは信じ、また知っています。」


先週の平和主日をはさんで、日課はまたヨハネ福音書6章に戻ってきました。私たちがこれまで3週にわたって聞いてきた「天からのパン」のお話の最後の部分を今週は読んでいきたいと思います。これまでのところでイエス様は、ご自分が「天からのパン」であり、それを食べる者は永遠の命を得るということを明らかにされました。そしてそれを受け取るためには、ただ私を信じればよいということを言われていました。


今日のお話ではさらに、イエス様は「わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、いつもわたしの内におり、わたしもまたいつもその人の内にいる。」と言われます。教会に来ている人なら、これは聖餐式のことを言っているということにすぐに気づかれると思います。パンとぶどう酒を口にすることでイエス様の体と血を受け取るという聖餐の儀式は、私たちの信仰を強め、ますますイエス様とのつながりを感じられるようにしてくれます。聖餐があることで、目に見えない神様の愛を、目で見て、手で触れ、味わうことができるからです。聖餐はイエス様が定められた大切な儀式です。


一方で実際には感染症の流行もあって、聖餐にあずかることができない日々が続いています。これは非常に残念なことですが、しかしやむを得ない理由で聖餐を受けられないことで、神様との関係が損なわれることはありません。「安息日は、人のために定められた。人が安息日のためにあるのではない。」(マルコ2:27)とイエス様が言われたように、聖餐式もまた、神が人のために定められたものであって、人が聖餐式のためにあるのではないからです。今は落ち着いて、再び聖餐を受ける日を楽しみにして過ごしたいと思います。


私たちにとっては聖餐を想起させるイエス様の言葉ですが、この話を聞いていた人々の反応は違いました。「実にひどい話だ。だれが、こんな話を聞いていられようか。」と言ってつぶやいていたと聖書には書かれています。つまり彼らは、イエス様の言葉を文字通りに理解したのでした。イエス様が語られたのは聖餐式の予告でありましたが、彼らはこれを、人肉を食べろと言っていると受け取ったのです。イエス様の言葉を人間の常識に引き比べて判断した結果、彼らはイエス様につまずきました。


こうして弟子たちの多くが離れ去ったと聖書には書かれています。イエス様の言葉を受け入れられなかったのです。残った弟子はわずか十二人でした。イエス様はその十二人にこう尋ねます。「あなたがたも離れていきたいか」。離れていきたいならそうしてもよい、自分で決めなさい、と言っているかのようです。そんなイエス様に対して十二人の代表者であるペトロがこう答えました。「主よ、わたしたちはだれのところへ行きましょうか。あなたは永遠の命の言葉を持っておられます。あなたこそ神の聖者であると、わたしたちは信じ、また知っています。」残った弟子たちの見事な信仰告白でした。


ペトロと残った弟子たちは、イエス様の言葉の意味が今は理解できなくても、イエス様を信じ、イエス様についていくという決断をしました。イエス様が「天からのパン」、永遠の命の与え主であるならば、イエス様のもとを離れたところでほかに行くところなどないからです。イエス様は人の理解を超えた方であることを受け入れ、ただ信じて付いて行くということを十二人の弟子たちはしました。私たちもまた同じようにイエス様を信じています。


今日の聖書の物語では、イエス様が「天からのパン」であることが再び示され、それを受け取る手段として、聖餐というサクラメントが示されました。私たちは、今はやむを得ず聖餐から遠ざかっていますが、そのことで神様が私たちを裁かれることはありません。もちろん聖餐式は大切ですが、それ以上に、イエス様を信じることが最も大切なことであるからです。「あなたを置いてだれのところへ行きましょう」と語った弟子たちのように、どんな状況にあっても、イエス様のみ言葉を聞き続けてまいりたいと思います。


 
 
 

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