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イエスさまからの手紙(小児祝福式)

マルコによる福音書10章13-16節

◆子供を祝福する 10:13 イエスに触れていただくために、人々が子供たちを連れて来た。弟子たちはこの人々を叱った。 10:14 しかし、イエスはこれを見て憤り、弟子たちに言われた。「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである。 10:15 はっきり言っておく。子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。」 10:16 そして、子供たちを抱き上げ、手を置いて祝福された。

私たちの父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平安とが、あなたがたにあるように。アーメン

今日は、礼拝の中で、小児祝福式をします。元気に過ごすことができるように、神さまからたくさんの祝福をもらう日なのです。なぜ、教会で子どもの祝福式をするのでしょうか。それは、イエスさまが子どものことを、とても大切にしておられたからです。

今日読んだ聖書のお話の中で、お弟子さんたちは、イエスさまのところに来た子どもたちを追い払いました。うるさくしたり、邪魔をしたりして、イエスさまのお話が聞こえなくなるから「あっちへ行け!」と言ったのでしょうか。けれども、イエスさまはお弟子さんたちを叱って、“わたしのところに子どもたちを連れてきなさい”と、言われました。そして、子どもを抱き上げて、頭に手を置いて祝福されたのです。

確かに、子どもは大人よりも小さく、分からないこともたくさんあります。仕事をしていないし、毎日料理を作るなんて、とてもできません。家族や周りの人たちに助けられながらでないと、生きるのは大変です。大きな声を出したくなるし、先生のお話を聞けないこともあります。でも、元気いっぱいに生きる子どもたち一人ひとりの姿を、イエスさまは大切に想っておられます。できないことがたくさんあっても良い。今ここで、あなたが元気いっぱいに生きていることを、イエスさまは喜ばれるのです。

神さまは、大人にも子どもにも、一人に一つずつ命をくださいました。これはお店で買うことはできません。どんなにお金があっても買えません。神さまからいただいた大切な命です。失くしてしまったら代わりはないのです。だから、とても大切なのです。

そして、教会に来る子どもたちは、神さまが招いてくださった宝物です。教会は子どもたちが神さまから預かった宝物であることを知っているので大切にするのです。

神さまの宝物である子どもたちを、イエスさまも大切にされたからこそ、教会では1年に1回、こうして子どもの祝福式をするのです。

今日は、イエスさまからあなたにお手紙が届いています。読んでみますね。

「わたしの目にあなたは価高く、貴く/わたしはあなたを愛している」(イザヤ書43章4節)。

もっと分かりやすく言うと、イエスさまのお手紙には、“あなたは他の人と比べることができないくらい素敵です。わたしは、あなたのことが大好きです”って、書いてあります。嬉しいですね。

よくよく考えてみると、他の友達の中に、自分よりも足が速かったり、勉強ができたり、すごいことができる人もいます。なぜ、イエスさまは、“あなたは誰よりも素敵だよ”って言うのでしょうか。

やっぱり、かけっこで1番になった方がかっこいいし、みんなが知らないことを知っていると嬉しくなります。反対に、みんなよりもできないことがあったら恥ずかしくなるし、隠したくなります。

イエスさまはそんなあなたのかっこいい部分や恥ずかしくて隠したくなる部分も、全部知っておられます。かっこいいところも、恥ずかしいと思っているところも全部含めて、“あなたは他の人と比べることができないくらい素敵です。わたしは、あなたのことが大好きです”と、イエスさまは言われるのです。何かができるからあなたのことが好きなのではありません。あなたがここに居ること、一生懸命生きていることが、イエスさまはとっても嬉しいのです。そして、嬉しい時も、悲しい時もイエスさまは、あなたと一緒にいて守ってくださると言われます。

もう一度、イエスさまからのお手紙を読みます。

「わたしの目にあなたは価高く、貴く/わたしはあなたを愛している」(イザヤ書43章4節)。

これからも神さまからの愛をたっぷりともらいながら、元気に歩んで行きましょう。

皆様、この手紙は今、お一人おひとりに届けられています。“何かを為せるから”ではなく、在りのままの姿が貴ばれ、喜ばれているのです。子どもたちと共に、愛のメッセージを喜びつつ受け取ってまいりましょう。そして、これからを担う子どもたちの祝福を祈りたいのです。

望みの神が、信仰からくるあらゆる喜びと平安とをあなたがたに満たし、聖霊の力によって、あなたがたを望みにあふれさせてくださるように。アーメン

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